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< 絵本のすばらしさ >を より たくさんの人に 知って欲しいと思っています。  
プロフィール
HN:
ながちゃん 
性別:
女性
趣味:
絵本・物づくり・猫いじり
自己紹介:
読み聞かせ歴16年~
いろいろな所で活動中!
おはなし会を より楽しくする
ために、手遊び ・ 紙芝居 ・ パネルシアター ・ ペープサート ・ 人形劇 ・ 腹話術 ・物づくり(工作?)まで~ あらゆるモノに 手を延ばしています。
平和の朗読会もやっています。
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「金のひしゃく」 北斗七星になった孤児たち


 「金のひしゃく」 北斗七星になった孤児たち



                                                        
      発行 /  
財団法人 中国残留孤児援護基金
                            
               作 / 増田 昭一  
                    


先日の中学校の読み聞かせに、知人が読んだ本~
話を聞いて、見せてもらった。

戦後の満州の引き上げ者のお話。
・・・そう言えば、小学校の時 友達のお母さんが、取るものも取らず
   日本に帰ってきたという話を 聞いた事があったな~

昭和20年8月9日、ソ連軍が満州全土に侵攻。
120万の人たちが家を失い、翌年の春までに20万人に近い人たちが
戦争、飢え、寒さ、病気の犠牲になったという。
そこで暮らしていた人たち、亡くなった多くは子どもとお年寄りだったと~

2月の満州は、氷点下20~30℃の日が続くそう~


「難民収容所」という言葉が出てくる。
 そうか、当時 日本人も「難民」だったんだ~と気づかされる。


難民収容所は、終戦当時は出入りが激しかったが、冬の訪れと共に
ひっそりとして~
収容所にたどり着いた人たちは、疲れと栄養失調と病気、特に発疹チフスの
ため、たった3~4ヶ月の間に 半分以上もの人が 死んでしまったらしい。

これに驚いた <新京敷島地区日本人会> 有志の人たちが、おかゆの炊き出しを
始めてくれた~


登場するのは、4人の孤児たち。
栄養失調に、病気もかかえ、子どもたちを気づかったり、守ってあげる大人はいない。

ただ、2週間に1度炊き出しに来てくれる おじさんだけが
その子どもたちに きちんと向き合ってくれる。

そのおじさんも もちろん生活は大変で、それでも炊き出しを続けてくれていて、
子どもたちはそんなおじさんに 心から感謝している。


   足首が片手で握れるようになったら、2~3週間で死んでしまう。
  下痢をしたり、食べるものが欲しくなくなったら、数日で死んでしまう。
   這いずるようになったら、あと3~4日で死んでしまう。
   手足の感覚がなくなり、動けなくなったら、あと1~2日で死んでしまう。
   熱が出て意識がなくなったら、まもなく死んでしまう。


このことを、孤児たちは今までの経験で知っていた~
友だちの命の尽きる日のこと、自分の命の尽きる日のこと~


収容所の中、ストーブで暖が取れるのは、大人か、親子連れ。
親のいない子どもたちの居場所は、寒い寒い窓際~


子どもたちはおじさんに感謝しながら、次々に亡くなっていく。
最後に残った子どもが、わずかに残った力をふりしぼって おじさんに
手紙を書く~
その2時間後、やはり感謝しながら その子も亡くなる・・・


  日本に帰れたら、みんなでお金を出し合って、親切にしてくれた
  おじさんに 金のひしゃくを つくってあげたかった~
      でも、それができないことがわかった~ごめんなさい。
      お空のひしゃくぼし(北斗七星)が見えたら、おじさんに送った
      金のひしゃくだと
 思ってください。
      キラキラと瞬いて見えた時、ぼくたちが「おじさん ありがとう」と、
      声をそろえて
言っているのです・・・・・
      おじさん、ほんとに やさしくしてくれてありがとう。


心が痛い・・・・・


この本を書いたのは、1928年生まれの 増田昭一さん。
このお話に出てくる4人の孤児たちは、実在した子どもたち~
その過酷な時期を 一緒に過ごした 増田さん。
この孤児たちよりも、少しばかりお兄さんだったが、やはり収容所で発疹チフスに
かかり、母を亡くし、自身も生死をさまよったらしい。


・・・・・子どもたちに、読みたい。
でも、泣かずに読む自信がない。


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「たべたのだーれだ?」


福音館書店  「こどものとも 012」 8月号                      
 
               
 
                        「たべたのだーれだ?」
 
                                     
                                           たむらしげる/作  


しかけ絵本~

チーズや 葉っぱや さくらんぼの 穴?から、ちょっぴり覗く動物や虫たち~
もう かわいくて、かわいくて~


ぜったい、子どもたちは喜ぶだろう~と、4冊購入!
月刊誌なので、1冊 420円のお手頃価格!emoji

さっそく、知人にプレゼント !
もちろん、1冊は マイブックemoji


 〇〇を たべたの だーれだ? の文には、             
                               白地にシンプルなイラスト

 
 答えの挿絵は、色鮮やかなバックに、
                               〇〇を食べた ねずみやあおむし~



福音館書店の「こどものとも 012」は、小さな子がガジガジ
してもいいような 
全ページ、厚めのしっかりとした紙質~

で、このお値段!


前回は「ねむたい ねむたい」2015年 7月号

うれしくて、お気に入りが発刊されると、やはり 本屋さんで4冊注文~


来月号も、なんだか私の好みの様な?
楽しみです!

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「へいわって すてきだね」

 
今日は、71年目の「沖縄慰霊の日」です。

 
2013年6月23日、「沖縄全戦没者追悼式」で 沖縄の与那国島に
住む小学校1年生の 安里有生君が、 
<平和を願って作った詩> を 朗読しました。
 
沖縄のおじい・おばあが、涙を流したそうです。
 
 この詩に感銘を受けた 絵本作家の長谷川義史さんが、
心のこもった絵を付けて、とても素晴らしい絵本に なりました。 
       「へいわって すてきだね」
                                          作/安里有生 ・ 絵/長谷川義史
                         ブロンズ新社
        
                   
『平和を願う心』 が 素直に 伝わる本です。
  
たくさんの人に 見て欲しい。 
小さな子どもさんにも 是非読み聞かせて下さい。
  
へいわって なにかな。
みんなで 考えて いきたいですね。
 

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「 しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん 」


今年度 初めての幼稚園に、読み聞かせに 行ってきました。

「 1丁目のドラネコ 」の手遊びに はじまり~ 絵本を4冊。
いつものように、2人体制。

ご一緒したのは、Rさん。
甘く、優しい声の持ち主です。
で、彼女の読んだ、本がとても気に入ったので、
さっそく、図書館で借りてきました。


               
 
     しきぶとんさん  かけぶとんさん  まくらさん 
              作・絵 / 高野文子
  
             福音館書店


男の子が、布団に入る前のひととき~

 しきぶとんさん  かけぶとんさん  まくらさん
     あさまで  よろしくおねがいします
     あれこれ  いろいろ  たのみます 』
 
  その いろいろ とは~

敷き布団には、おねしょをしないように~
掛け布団には、手と足を 先の先まで 暖めてもらえるように~
枕には、悪い夢を見ないように~

  『 まかせろ  まかせろ  おれに  まかせろ 』

と、敷き布団・掛け布団・枕が 答える~


絵は、シンプルですが、男の子の 不安な顔~
そして、敷き布団・掛け布団・枕の 穏やかな顔~


読み聞かせは、意外と難しい。
リズムと テンポと 間と、声の出し方で、印象が変わる。

Rさんの読み方が とても良かったので、自分も~と思ったのですが、甘かったemoji
何度も何度も読んでいると、なんとなく調子が出てきたのですが、
読めば読むほど、この本の良さが浸みてきました。


おねしょにしろ、悪い夢にしろ~
少し大きくなった子どもの不安と心配
ひしひしと伝わってくる~

そして、翌朝~
  
  
     『 しきぶとんさん  かけぶとんさん  まくらさん
             いつもいろいろありがとう 』

 

よかったね~
なんか、暖かいね~

 
    
いい味が出せるように、練習!練習!


 

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「そらまめくんのベッド」

 
旬です。
そら豆を買ってきました。


「そらまめくんのベッド」にあるように、そのさやの内側は、

絵本にあるように、
 
「 くものように ふかふかで わたのようにやわらかい 」

そのものでした。
 


きれいな黄緑色のお豆さん~
さやには、ちょうど<うずらの卵>が収まるほどの大きさの 穴ボコりん~
 
絵本にあるように、

うずらの卵が、ちょうどはまる大きさ

で、この絵本が ひそかに 小さい子ども向けの 科学絵本 の要素も
あることがわかります。


     

           
「そらまめくんのベッド」
               作・絵/なかやみわ
                福音館書店



    えだまめくんのベッドは---ちいさい。

  グリンピースのきょうだいのベッドは---ほそい。

  さやえんどうさんのベッドは---うすい。

  ピーナッツくんのベッドは---
かたい。
 

このフレーズいいですね。
子どもと掛け合いで 読むと楽しそう!


背景には、

  猫じゃらし(エノコログサ)や カヤツリグサ  や  オオバコ、
カタバミ、 カラスノエンドウ、スベリヒユ?  オヒシバ? メヒシバ?

なんかが 描いてあります~

お豆さんたちの 楽器 小道具 にも 注目!
きっと、見たことのある、花や実がありますよ!




今、お店には、お豆さんがいっぱい!

そらまめ、えんどう、いんげん、さやえんどう・・・・・

幼稚園に行くぐらいの子どもさんなら、お母さんも一緒に、
草花にしろ、お豆さんにしろ、
 

「あ、これこれ!」って、

発見ごっこ
するといいですね。

  


< そら豆 マメ知識 >

天に向かって さやがのびるから、「空豆」って言うんだって。

たとえば、枝豆は下向きに豆がなる。

そら豆はその逆なんだね。
中国から来た豆なんで、「唐豆」とも言います。

桜が咲いてから、二ヶ月後までが、その地方の旬らしい。

さやごと、茹でたり、焼いたりした方が美味しい~と。

さやから出したそら豆も、そうでないのも暖かいうちが
より美味しいです。
豆の皮はむいたり、むかなかったり、お好みで~



生のものは 、あまり見たことがなかったけれど、さやごと買ったり、
そら豆を意識して食べたのは、この絵本がきっかけ!     

食べたら、子どもたちは「そらまめくんが可哀想」って言うかな?
でも、

それはそれ~
これはこれ~

〈 現
実のもの 〉との、その曖昧なところが、〈 絵本のいいところ 〉
なのかも~
  
  


ちなみに、私の好きな そら豆のお菓子は、
フライビーンズや、黒糖そら豆、生姜豆、そら豆のせんべいです。

 


 突然ですが、
「肥後の黒豆おこし」 も おいしいですよ! 
  黒豆じゃん! 
            

熊本の豆菓子です。 < 武双庵 >


久しぶりに、食べたいなemoji

復興のために、おこし!

・・・・・ 早速 注文するとするかemoji


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